【python】pyenv を使って python をインストールする方法【AI】

ここでは pyenv を使って python をインストールする方法を解説します。
python といえば AI 領域でかなり使われていますよね😃
ここでインストールした python を使って話題の画像生成AI 「Stable Diffusion」を動かしたのでぜひご覧ください😃

【画像生成AI】Stable Diffusion を「Intel CPU」 の「MacBook」で動かす方法

【画像生成AI】Stable Diffusion を「Intel CPU」 の「MacBook」で動かす方法

AIで画像を生成できる「Stable Diffusion」というツールが人気です。今回は Intel CPU の PC で Stable Diffusion のローカル環境を構築していこうと思います😃

python をインストールする環境について

今回 python をインストールする環境は以下のようになっています。

機種MacBook Pro (16インチ, 2019)
プロセッサ2.3 GHz 8コアIntel Core i9
メモリ64 GB 2667 MHz DDR4
グラフィックスAMD Radeon Pro 5500M 4 GB
Intel UHD Graphics 630 1536 MB
MacBook Pro (16インチ, 2019)のスペック

それでは早速 python をインストールしていきましょう😃

Python をインストールする流れ

  1. pyenv をインストール
  2. python をインストール

大まかな手順としては上記の2つのみです。
特にエラーが出なければすぐ終わるはず😃

1. pyenv をインストール

pyenv は python の実行環境を管理するツールです。


簡単に言うと、「いろいろなバージョンの python を手軽にインストールして切り替えられますよ〜」というツールですね。

それではまず pyenv をインストールしていきましょう😃

Homebrew で pyenv をインストール

まずは Homebrew を使って pyenv をインストールします。
Homebrew をインストールしていない方は下記よりインストールしてください。
https://brew.sh/

$ brew install pyenv

pyenv の設定

インストールしたらどこでも使えるように path を通して shell の設定を反映させます。

使っている shell を確認します。

$ echo $SHELL
$ /bin/zsh # <- zsh使ってる

zshを使っている場合は ~/.zshrc に、
bashを使っている場合は、~/.bash_profile の一番下に下記コードを追加します。

# bashの場合
$ vim ~/.bash_profile

# zshの場合
$ vim ~/.zshrc
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init --path)"
eval "$(pyenv init -)"

最後に shellの設定を読み込ませます。

# bashの場合
$ source ~/.bash_profile

# zshの場合
$ source ~/.zshrc

さて、これで pyenv が使えるようになったので、
いよいよ python をインストールしていきます😃

2. python をインストール

pyenv でインストールできる python のバージョンを確認

下記コマンドでインストール可能な python のバージョンを確認します。
【画像生成AI】Stable Diffusion を「Intel CPU」 の「MacBook」で動かす方法 の記事で
python 3.8.13 を利用したいので、ここでは 3.8.13 をインストールします。

$ pyenv install --list

Available versions:
  2.1.3
  2.2.3
  ...
  3.8.13 # <- これをインストールしたい

python 3.8.13 をインストール

実際に python をインストールするのは下記コマンドを実行するだけです😃

$ pyenv install 3.8.13

これで python が無事インストールできました😃

python を使えるように設定

pyenv で python をインストールした場合、
ただインストールするだけでは python は利用できません。

インストールした python を、

  • グローバル(PC環境全体)
  • ローカル(PC内の特定フォルダ内のみ)

のどちらで利用するかの設定を行わなければなりません。

今回は特定フォルダ内でのみ利用したいので、下記のように設定します。

# 特定フォルダに移動
$ cd tokutei_folder

# 設定(tokutei_folder 内でのみ有効化)
$ pyenv local 3.8.13

# 確認
$ python --version
Python 3.8.13

これでこの tokutei_folder というフォルダ内でのみ python 3.8.13 が有効になりました😃

ちなみに、別のフォルダで確認しようとすると…

# 別のフォルダで同じコマンドを実行すると...
$ python --version
pyenv: python: command not found

The `python' command exists in these Python versions:
  3.8.13

Note: See 'pyenv help global' for tips on allowing both
      python2 and python3 to be found.

上記のようになるため、tokutei_folder 内でのみ有効であることが確認できると思います😃

なお、インストールした python をグローバルで利用したい場合は

$ pyenv global 3.8.13

とすることでシステム全体で利用できるようになります。

まとめ

今回は pyenv で python をインストールしてみました。
pyenv を使うことで、簡単にいろいろなバージョンの python を使うことができます。
「Stable Diffusion」のように特定のバージョンの python が必要な場合にとても便利です。

みなさんもぜひ試してみてください😃